ページ

Clip to Evernote ←このページをノートに保存する
Add to Google ←このブログをGoogleに追加

2010年8月8日日曜日

ChromOSを32bitPC上でコンパイル【はじめに】

先日、雑務用に使っていたノートPCが死んだ。ノートPCというよりはネットブックというのだろうか、ASUSのEeePC S101。ULPCとかULCPC(Ultra Low-cost PC)などとも呼ばれる、HDDレスの超軽量PCだ。これにプリインストールされていたWindowXPがオシャカになってしまった。
最近、ウィルスバスターが走り出すと、急に動作が遅くなっていた。ウィルスバスターとは直接関係ないかもしれないが、カーソルが動かなくなってしまうことが何度かあって、その度に再起動していた。WindowsXPがうまく立ち上がらなくなった直接の原因は、その再起動の繰り返しだろう。一応、立ち上がりはするが、アプリがまったく動かなくなってしまった。
仕方ない、XPをリカバリーしてみようか……。いや、Linuxを入れようか。待てよ、そういえば、ChromOS。あれは確か、軽量ノートPCにぴったりなのでは?
「日経Linux 2010年2月号」に、ChromOSの特集記事がある。これを読んで、少し昔のことを思い出した。
もう10年近く前になるだろうか、コンピュータ業界では、「シンクライアント(Thin client)」という言葉がちょっとしたブームになった時期がある。ChromeOSは正にシンクライアントの考え方その物なのだが、さらにそれを今風にアレンジしている。クライアント側が実行するアプリケーションは全てWebサービスとして提供される。サーバーを自分で立てる必要はなく、Googleが準備してくれるアプリケーションをOSの一分となったWebブラウザを通して使う。しかもそれが無料サービスだという。
そんなChromOSが、ソースからコンパイルすることで、自分のPCにもインストールできるようだ。
正しくは、ChromOSとは、Chromiumプロジェクトでオープンソースとして公開されているChromiumOSが、Googleからネットブックなどにプリインストールされた形で提供されるものだという。つまり、Googleのお墨付きもなく、オープンソースのChromiumOSを勝手にコンパイルして使うだけなので、正式なChromOSではなく、あくまでもChromiumOSと呼ぶのが正しいようだ。
日経Linuxの付録DVD-ROMには、コンパイル済みのChromiumOSが入っている。ひとまずは、これをインストールして試してみる。しかし、少々ソースが古い。日本語のロケールが入っておらず、日本語表示には対応しているものの、日本語入力ができない。さらにマウスカーソルの挙動などが怪しい。特にオプション設定画面で設定した結果が反映されないところが何箇所かある。う~む。やはりこういうものは最新のものを試してみたい。
gitリポジトリから最新コードを入手してみることにした。
【つづく】

0 件のコメント:

コメントを投稿