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2010年8月10日火曜日

ChromOSを32bitPC上でコンパイル【1】

ChromiumOSをコンパイルする上で、極めて大切なことがある。
それは、Chromiumプロジェクトのページ「Getting and Building a Chromium-Based OS」のPrerequisites(必要条件)の項目に微妙な表現でこう書かれている。
"A 64-bit system for performing the build (we hope to support 32-bit machines as well at some point)"
コンパイル用には64bitのシステムが必要である。32bitのシステムに関しては、あくまでも"hope"(更に括弧書き)なので、 最新版でのサポートは期待できない。
案の定、gitでダウンロードした最新版は64bitシステム上でのコンパイルを前提としている。32bitシステムでコンパイルの作業を進めるのはかなり面倒だ。

はじめに暴露してしまうと、いま、このブログは先日クラッシュしたEeePC S101で書いている。もちろんOSはWindowsXPではないが、残念ながらChromiumOSでもない。
実は、最新版のChromiumOSをコンパイルし切るまえに、Ubuntuをインストールしてしまった。そしたら、これが驚くほど快適で、WindowsXPから乗り換えても、全く不便を感じない。
それどころか、Windowsだと、大したプログラムが走っているわけでもないのに、だいたい1日に一度は再起動をかけてやらないと、なんだか重くなったなぁと感じるものだが、Ubuntuではもう3日間電源を落とさず、再起動もせずに放置しているが、快適その物だ。
なんか、これでいいじゃんと思えてくる。たぶん、ChromOSに最適なハードウェアは、もっともっとパフォーマンスの低い、PDAやスマートフォンと、ULPCの間のような位置づけなのだろう。たぶん、CPUもi386系ではなく、ARMなどが想定されているのではないだろうか。
事実、中国ではARM系のCPUをもった、フルキーボードの7インチ液晶のノートPCにWindowsCEをインストールしたものが50米ドル前後(約5,000円くらいか)で売られている。www.dhgate.comあたりで、キーワードを「7 inch notebook pc」として検索すれば、この手のミニノートがわんさか出てくる。ちなみに、ここでiPadを検索すると、激安のタブレットPCが大量に出てくるが、これらのほとんどに、ライセンスフリーのAndroidがインストールされている。
Googleがこの事実を知らないとは思えない。つまり、ChromOSを正式リリースすれば、ChromiumOSを勝手にインストールした、中国製ミニノートPCが大量に出回ることは想像に難くない。
Androidにしても、ChromiumOSにしても、この手の業者にとってありがたいのは、はじめから国際化対応されていることだ。
ユーザーにしてみれば、7インチのネットブックが輸入時の送料を含めても1万円以下で手に入る。しかも、日本語対応済み。メモ程度ならローカルディスクに保存できるし、なにより軽い。セカンドマシンとして、ちょっと出先でGmailを確認したり、新幹線で出張報告書の下書きをしたりするにはぴったりだ。USBメモリと合わせて、うまく使いこなせばノートPCなんて必要ない。
【つづく】

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