そんなことはわかっていながらも、とりあえず、誰かの役に立つこともあるだろう。Mozcのテストも兼ねて、ここに書き留めておこうと思う。
MozcのソースをGoogleのサイトからダウンロードして、コンパイル&インストールする方法は、いろんなところで紹介されているが、それは正直面倒である。しかも、もし、うまくコンパイルが通らなかったら…… なんてことを考えると、まぁいいか、日本語入力が出来ないわけじゃないし、ということになってしまう。しかし、この手順で行えば、コンパイルの必要は一切無し。簡単にUbuntuにMozcを導入することができる。
まず、端末画面で下記のコマンドを実行する。
% sudo add-apt-repository ppa:japanese-testers/ppa
次に、一度アップデートを行う。
% sudo apt-get update
ibus-mozcをインストールする。
% sudo apt-get install ibus-mozc
これで、インストールはできた。使用するには、もう一手間必要だ。
まず、一旦ログアウトして、再ログインした後、“システム”メニューから、“システム管理”→“IBusの設定”を起動する。
“インプットメソッド”タブの“インプットメソッドの選択”から“日本語”→“Mozc”を選んで、“追加”ボタンを押すと、Mozcがインプットメソッドのリストの末尾に追加される。これを“上へ”ボタンを使って一番上に上げる。
以上で、導入完了!
ちょっと古びた感の否めなかったAnthyに代えて、Mozcの使い心地はどうだろうか?
例えば、昔、DOS上の日本語入力環境がFEPと呼ばれていた頃、ATOKとVJE-γの性能テストなどでよく使われていた、「すもももももももものうち」などと入力すると、「すももも桃も桃のうち」と、ここまでスペース一発で変換した。う〜む。おぬし、なかなかやるな。なにより驚いたのは、文節の切れ目を間違っていない。
もう一回スペースキーを叩くと、「すももも」が「李も」に変換された。
どういう経済上のカラクリがあるのか知らないが、こんなシステムが無料で使えるなんて、すごい時代になったものだ。
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2010.11.20
"% sudo apt-get update" に関する記述が抜けておりました。コメントによるご指摘の通り訂正しました。
Ubuntuの日本語フォーラムから来ました。
返信削除お陰様で簡単にインストールすることができました。
私の場合、
% sudo add-apt-repository ppa:japanese-testers/ppa
の後、
% sudo apt-get update
を打たずに、そのまま
% sudo apt-get install ibus-mozc
とやったので、
E: パッケージ ibus-mozc が見つかりません
となって、一瞬焦りました。
(sudo apt-get update後はインストールできる)
蛇足とは思いますが、一応ご報告いたします。
ご指摘ありがとうございます。
返信削除そうですね。リポジトリ登録した後に、アップデートしないといけませんね。
本文修正しておきます。
早速の対応ありがとうございます。
返信削除>急激に情報鮮度が落ちてしまう。そんなことはわかっていながらも、とりあえず、誰かの役に立つこともあるだろう。
10.04はLTSなので、次のLTSが出るまでは役立つと思いますよ。私も当面は10.04を使うつもりです。
Anthyにはちょっと不満だけどLinux版ATOKを買うか悩んでいたので、とても助かりました。
ストレスなく日本語入力が出来るのは素晴らしいですね。
漢字変換も「とみのよしゆき」→「富野義之」→「富野由悠季」とちゃんと学習しています(笑)。
そう言っていただけると嬉しいです。
返信削除「たかはしりょうすけ」→「高橋良輔」
「すずみやはるひ」→「涼宮ハルヒ」
インターネットで検索された単語がベースになっているようですから、この手の人名変換は得意みたいですね。
あと、文節をあまり間違わないのでストレスが少ないですね。
おかげさまでインストールすることができました。
返信削除ありがとうございました。
はじめまして。
返信削除私も、yamatotaishiさん同様に10.04を使い続ける予定ですので、情報を公開していただいて、ありがたかったです。primeが動作しない時は、Anthyに切り替えていましたが、おかげさまで、だいぶ使いやすくなりそうです。
なお、私は、ibusではなくscimを使っているので、scim-mozcをインストールしました。